Archive for 5月 14th, 2010

ハワイのキキョウ科、ロベリオイド植物

金曜日, 5月 14th, 2010

カウアイ島のTrematolobelia kauaiensis。ハワイのミツスイ野鳥の写真を撮りたい場合は花がたくさん咲いている木の前で待ってみてください。(アラカイ湿原にて)

昨日のブログでハワイ固有種であるキキョウ科のロベリオイドが今ジャングルハイキングツアーで咲いていると書きました。今日は他の山で撮ったロベリオイドの写真を紹介したいと思います。

先日に書いたようにたった一つのキキョウの植物がハワイに辿り着いて(恐らく種は鳥に運ばれたでしょう)からハワイの様々な環境に対応しながら進化して何と126種類以上にもなりました。断崖絶壁に低く生えるものから林で9メートルにもなるものまでハワイのロベリオイドたちはハワイの植物の「種分化現象」の良い例です。

カウアイ島のTrematolobelia kauaiensis。(アラカイ湿原にて)近い仲間がオアフ島コオラウ山脈にあります。

ハワイ以外のロベリオイドは小さくて柔らかい茎をもちますが、ハワイのロベリオイドは木のように固い幹を持っています。ロベリオイドだけではなく、草から固い木になる現象はハワイでよく見かけます。(ハワイのスミレもそうです。)

カウアイ島のLobelia hypoleuca(?)。

上の綺麗なブルー色の花はキロハナトレイルの終点で撮ったものです。この辺りで、登山者が食べ物のゴミを捨てて、ネズミがそれを食べているのを何度見かけたことがあります。同じネズミがこの植物の茎をかじります。ゴミを持ってかえりましょうね。

ハワイ島のClermontia kohalae(?)(コハラ山脈にて)このロベリオイドの色がきれいですね。

ハワイ島のClermontia kohalae(?)(コハラ山脈にて)

カウアイ島のBrighamia insignis。(キラウエア灯台にて)

上の写真はBrighamia insignisです。ハワイ語でアルラといいます。あだ名はcabbage on a stick(棒にキャベッツ)です。確かに誰かがふざけて、棒にキャベッツを付けたように見えます。

上の写真は、人の手で育てられたものです。カウアイ島のキラウエア灯台(キラウエア野生生物保護区)で撮りました。これを受粉するのは大きな蛾だと思われていますが、その蛾が少なくなったせいか、全滅しそうになっているため、植物学者が手で受粉をしています。ナーパリ海岸の断崖絶壁に生えるものですので、野生のものを受粉するには何百メートルの懸垂下降をしなければなりません。

強い風がよく吹きつける断崖絶壁ですが、アルラの幹の下の部分は丸くなっていて、強い風に吹かれてもポキンと折れることなく、ダルマのようにゆらゆらと揺れる構造になっているので風に飛ばされることなく、がんばって根を下ろしています。

カウアイ島のClermontia fauriel。(アラカイ湿原にて)

上のClermontia faurielはイイヴィの好物です。花の底に蜜がたっぷり溜まっていて、ハイパーアクティブ(常に動いている)なイイヴィですが、この花にはかなり長居します。目で観察できるので嬉しいです。

花から出っ張っているものが花粉の袋です。イイヴィが蜜を吸う時に額がそこに当たり、花粉が額につきます。この写真を撮った時は周りのイイヴィの額が花粉で真っ白でした。

オアフ島のCyanea angustifolia。(ジャングルハイキングツアーにて)

上の写真はジャングルハイキングツアーで見られるCyanea angustifoliaです。ハワイ語でハーハーと言います。(以前のブログはここ)この花の特徴の一つ、花が茎から垂れ下がっているところです。不思議な植物ですね。たまたま山でハワイ大学のファーマー教授(植物学者)と知り合いました。彼が暗視カメラを設置してこの花を受粉する蛾の撮影を挑戦していました。名刺交換したら後日その映像を送ってくださいました。蛾が一瞬だけ花にとまりましたが、実がなったので大丈夫だったらしいです。

Cyanea属?Dilissea属?身元確認はまだできていませんが、これはカウアイ島のカララウトレイルで撮った写真です。