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山の中の戦没者メモリアルエリア

木曜日, 5月 20th, 2010

ハワイカイのマリナーズリッジ登山道の一角に2005年に戦争で亡くなった海軍特殊部隊「シールズ」の隊員のメモリアルエリアがあります。

天国のハワイですが、要塞のハワイでもあります。ハワイには陸軍、海軍、空軍、海兵隊、海岸警備隊の部隊が数多く駐屯しています。(およそ4万5千隊員)ハワイにおける軍の存在は大きく、ハワイの経済にも観光業の次に大きな影響があります。ハワイの部隊は既に何度もイラクとアフガニスタンに派兵されています。ハワイ住民、ホテルのスタッフから学校の先生など、様々な職種の人で成り立っている州兵部隊も何度も派兵しています。もちろん、普通の部隊からも、州兵部隊からも戦没者がでています。

シールズのメモリアルエリアにベンチがあります。ここまで運ぶのは大変だったでしょう。「マリナー」というのは海へ行く人/船乗り/水兵という意味です。シールズは海軍の部隊ですのでこの山名に縁があったからこの尾根が選ばれたのかもしれませんね。

そうした戦没者の11人を慰霊する「休憩所」が山奥にあります。マリナーズリッジという尾根にある山道の一角にベンチを置いて、その周りに植物を植え、プラカードが立てられました。登山者がベンチに座り、戦没した11人のことを思い出すのに良い景色のきれいな静かな場所です。亡くなった11人は海軍特殊部隊であるネービーシールズの隊員です。

コア、オーヒア、ククイなど慰霊レストエリアにいくつかの植物が植えられました。これはコアの木です。

2005年の6月28日。ネービーシールズの4人編成チームが敵地の奥でテロリストの動きを偵察しているところ、偶然ヤギ飼いに見つけられてしまいました。そのヤギ飼いを解放したら、自分たちの存在がタリバンにばれることを覚悟して、結局解放しました。やはりすぐに大きなタリバンの部隊から激しい攻撃を受け、その4人チームのうち一人しか生き残りませんでした。そして、彼らを助けようとした陸軍特殊ヘリ部隊乗組員8人、そのヘリに乗っていたと仲間のシールズ、8人、全部で16人が亡くなりました。1962年にシールズ部隊が設立されて以来最も大きな一日の犠牲となりました。

犠牲になったシールズのうち、5人はパールハーバーに駐屯していました。彼らの仲間がこの慰霊碑を作ったのではないでしょうか。

それぞれの植物の前にプラカードが置かれています。それぞれのプラカードにはその植物の特徴を亡くなったシールズに例えられています。「コアはハワイ語で勇気または戦士という意味があります。戦争用のカヌーはコアでできて、戦士がそれに乗る連想でそういう意味になりました。この木は2005年6月28日に戦没になった戦士を象徴しています。(略)」

この場所に初めて気づいたのは3年ぐらい前ですが、山奥にこのようなメモリアルエリアがあってびっくりしました。森林局から許可を得て作ったものではないようです。(これらの写真はその時に撮ったものです。)一昨日マリナーズレッジをトレイルランニングした時に久しぶりにこのメモリアルエリアを覗いてみました。置かれたベンチも色あせ、植えられた植物もあまり元気がありませんでしたが、よく見ると植物の周りの地面が濡れていました。誰かが水やりにきていたばかりだったようです。