Archive for 11月 14th, 2010

アケケケ

日曜日, 11月 14th, 2010

冬をハワイで過ごす冬鳥、アケケケ(オアフ島にて)

これまでハワイの冬鳥をいくつか紹介しています。冬鳥というのは寒い冬を避けるために、暖かいところに渡り、そこで冬を過ごす鳥です。人にとっても、鳥にとっても、ハワイはよい冬のバケーションスポットです。

ハワイに来る冬鳥はアラスカから来ます(もしかするとシベリアからも)。北極の冬は早くきますのでハワイに来る冬鳥は8月ごろから到着しています。明くる年の4〜5月に繁殖地でもあるアラスカに戻ります。

コレア(ムナグロ)

ウリリ(メリケンキアシシギ/こことこ

キオエア(ハリモモチュウシャクシギ)

今日はもう一つの冬鳥、アケケケを紹介します。

これらのアケケケの写真は全てアケケケがアラスカに飛び立つ前の4月終わりごろに撮ったものです。飛び立つ前に羽の生え変わり、この斑のカムフラージュのようになります。アラスカで繁殖するのに必要な保護色です。「夏羽」だと茶色の羽が赤っぽく、黒い羽がもっと濃くなります。

アケケケは日本語でキョウジョシギと言います。日本を通過する鳥(旅鳥)でもありますので、日本で見られる可能性はありますが、ハワイはこの鳥の終点ですのでわりと簡単に見ることができます。ハワイではよく海辺、干潟、野原、芝生などで見かけます。飛翔速度は早く、群で一斉に飛び立ったり、向きを変えたりします。4〜5月にアラスカに戻る前にハワイの他の冬鳥と同様、大きな群を作ります。

アラスカに戻る前に芝生で大集合。こういう時にだけ、大きなアケケケの群が見られます。皆が必死に餌を食べ、4千キロメートル以上のアラスカへの飛行のための「燃料」を蓄えます。

この鳥の英語名はRuddy Turnstone(学名Arenaria interpres)です。Stoneは石、turnはひっくり返す、つまり、石をひっくり返す鳥です。嘴でそうやって、石の下にある虫や小さなカニなどを探します。

アラスカの先住民はこの鳥のことをテレヴァックと呼んでいるそうです。4000キロも離れているアラスカとハワイの人たちが同じ鳥を見ていると思うと、何だか感心します。


Hawaii Audobon SocietyのキョウジョシギTシャツ。ハワイ語名とアラスカの先住民語の名前が載っています。アラスカがこの鳥の繁殖地です。

ちなみに先日ハワイ唯一の食虫植物であるナガバノモウセンゴケ について書きましたが、この鳥がその植物の種をハワイまで運んできたのかもしれません。